はじめに
著者のプロフィール
- 2008年、『乳と卵』で芥川賞受賞
- その他多くの作品が、様々な賞を受賞
- 2019年発表の「夏物語」は、現在40カ国以上で刊行が進められている
川上さんは人生経験が豊富で、とても魅力的な方です!気になった方はぜひ本を手に取り、裏表紙を見てみてください!
本の内容
妊娠・出産で誰もがする経験が、著者のセンスに溢れた人柄と視点で書かれています。
この本を読むメリット
笑いながら、感動しながら読み進められる
この本は、活字しかないにも関わらず、涙いて笑って読めます
内容がユーモアに富んでいて、苦労話すら面白おかしく表現されています!川上さんの、飾らない関西弁と関西のノリがまた面白くて、活字をどんどん追いたくなる本です!
一方で、多くの方が出産・子育て中に感じるであろう苦悩や不安が、上手に言語化されています。思わず感情移入して涙がにじむでしょう。
感情が何度も揺さぶられる、ジェットコースターのような本です!
妊娠・出産・育児の大変さがわかる
妊娠から1歳の誕生日までの主な出来事が、具体的に書かれています。
著者である川上さんは、ご自身の経験を楽しく表現しているだけではありません。読み手が想像しやすいように、わかりやすく表現されています。
おかげでこの本は、初産の私にとって参考書にもなりました
子どもがいる生活が楽しみになる
この本がくれた思い
様々な“先入観”が無くなる日を願う
本書では、様々な“先入観”が出てきます。例えば
- 男は仕事、女は家庭
- お腹を痛めて産んだ子は可愛い
- 3歳までは一緒にいてあげた方が良い
など…。
著者が「お腹を痛めて産んだ子は可愛い」という考えを「痛み信仰」と呼んでいるところは一興です笑
私も、妊娠してから上記のような意見を言われる機会が増えました。「そんな事ないんじゃないか」と反発したい一方で、「やっぱりそうした方がいいのかな?」と不安になったりします。
そして結局「みんなは、どうしているんだろう」と、世間一般と同じ行動を取りたい自分がいます。
お金がかかるからこそ、事前準備や工夫が大事
本書では、出産・育児にかかる費用についても触れています。以下、妊娠中の著者が、赤ちゃん用品店に行く場面の引用です。
「おむつとミルクとベビーカーとベビーベッド以外で必要だと思えるものをとにかく買って車につめこみ、お会計は7万円ほど…」引用:川上未映子(2014). きみは赤ちゃん 株式会社文藝春秋出版
(川上さん、勝手を言ってすみません)
はじめに こんにちは!かいです!今日で妊娠34週目(9ヶ月)になりました! あと1ヶ月半で赤ちゃんとご対面…(๑˃̵ᴗ˂̵)♪ (๑˃̵ᴗ˂̵)…ん? なんの準備もしてないぞ? 入院準備も出産準備も部屋作りもやってないぞ??? ([…]
自分達にとって良いお金の使い方ができるように、情報収集・工夫がだなと思いました!
1歳までの時間が楽しみ
「オニがおなかにやってきて、そして生まれてから今日までのこの時間は、誰かが、なにかが、わたしにくれた、本当にかけがえのない宝物だった。」
引用:川上未映子(2014). きみは赤ちゃん 株式会社文藝春秋出版
我が子と過ごす最初の1年は、自分の人生でかけがえのない1年になるんだと信じることができました。
おわりに
