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のんです!
石塚真一先生の『BLUE GIANT』が映画化されました。
(公開:2022年2月17日)
この物語は、サックス奏者の宮本大がひたむきにジャズと向き合いながら成長していく姿を描いた感動的なストーリーです。
原作大ファンの僕が、
映画「BLUE GIANT」を観た熱い想いを記事にします。

©️2023映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©️2013石塚真一/小学館
注意点
この記事は、これから映画を観る人に配慮していますが、若干、ネタバレの内容が含まれています。
BLUE GIANTとは
『BLUE GIANT』(ブルージャイアント)は、石塚真一による日本の漫画作品。ジャズを題材とした作品で、『ビッグコミック』(小学館)にて2013年10号から2016年17号まで連載された。第1部の舞台は仙台と東京。同誌2016年18号からはヨーロッパに舞台を移した第2部『BLUE GIANT SUPREME』(ブルージャイアント シュプリーム)が2020年9号まで連載され、同誌2020年11号からはアメリカを舞台とした第3部『BLUE GIANT EXPLORER』(ブルージャイアント エクスプローラー)が連載中。なお、『SUPREME』単行本9巻以降と『EXPLORER』では、story directorの肩書きでNUMBER 8が著者名に併記されているが、これは第1作からの担当編集者の別名義である。
マンガ大賞2016で第3位。2017年、第62回「小学館漫画賞」(一般向け部門)、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。2022年6月時点でシリーズ累計発行部数は840万部を記録している。2023年2月に劇場アニメ映画版が公開された。
こんな人に読んでほしい
- この映画を観に行こうか躊躇している原作ファン
- 石塚真一先生の大ファン
- 音楽・映画が好きな人
結論
この映画は
さいこぉぉぉぉぉぉーに面白いです!
原作ファンもそうじゃない人も、ジャズ好きもそうじゃない人にも、
万人にオススメです!
原作ファンとしての迷い
先述したように僕は原作「BLUE GIANT」の大ファンです。
(というか石塚真一先生の大ファンです)
石塚先生の漫画は、とにかく漫画に込める熱量が半端じゃなく熱い!
まさに石塚先生こそがBLUE GIANT !
強くそう思います!!
そんな先生が描く「BLUE GIANT」の映画化!
「観たい!けど・・・」
原作ファンの僕は、正直不安な気持ちもありました。
それは・・・
『もし、映画で聴く”大”のサックスがショボかったらどうしよう』
という不安!
どんなにストーリが良くても
どんなに映像がすばらしくても
音楽がダメなら駄作確定!
重いハンディを背負った映画、
それが「BLUE GIANT」だと思います!
この不安に、躊躇するファンはメチャクチャ多いのではないでしょうか。
僕もその迷える原作ファンの一人でした。
だけど、そんな不安は無意味でした。
演奏曲はどれも迫力満点!メチャクチャカッコいいっす!
原作ファンもそうじゃない人も、ジャズ好きもそうじゃない人も
是非、映画館でこの迫力を体験してほしいと切に思います!
そんな映画「BLUE GIANT」をネタバレありでご紹介します。

©️2023映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©️2013石塚真一/小学館
登場人物の紹介
宮本大
©️2023映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©️2013石塚真一/小学館
「オレは世界一のジャズプレーヤーになる」
中3で出会ったジャズに心を打たれ、世界一のジャズプレーヤーになることを決意。凄まじい才能と凄まじい努力。赤を通り過ぎて青く輝く、熱いハートの持ち主。物語の中心人物です。
沢辺雪祈
©️2023映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©️2013石塚真一/小学館
「踏み台にします全力で」
クールな2枚目で人を踏み台にしてのし上がる野心家・・・
と思いきや、心の奥にはジャズへの熱い情熱があり、また、認めた相手には温かいハートをみせるナイスガイ。
映画では雪祈の苦悩と葛藤が多く描かれ、影の主人公的存在。
玉田俊二
©️2023映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©️2013石塚真一/小学館
「やらされてんじゃねぇ。オレがやんだよ‥‥!」
大の高校の同級生。東京の大学に進学するんだけど、大のジャズに打ち込む姿に刺激を受けて、経験ゼロなんだけどドラムで大と雪祈を追う。
あらすじ(ネタバレ)
ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた物語の主人公・宮本大(ミヤモトダイ)。
雨の日も風の日も、毎日たったひとりでテナーサックスを吹き続けます。
卒業を機に上京。高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同い年の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会います。
そして大は雪祈をバンドに誘います。
「組もう」
はじめはバンドを組むことを踏み台のように考えていた雪祈でしたが、聴く者を圧倒する大のサックスに心を揺さぶられます。
そして二人はバンドを組むことに。さらに大の情熱に感化された玉田がドラムとして加わり、三人は“JASS”を結成する。
目標は日本最高のジャズクラブ「So Blue」へ出演し、日本のジャズシーンを変えること。
必死に挑みながら成長していく3人と、この3人を支える人たちによる熱い魂が込もった物語です。
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この映画のここがすごい
- 脚本
原作がすごいことは言うまでもないですが、6巻分の魅力あるストーリを見事に2時間にまとめています! - 迫力のある音楽
世界的ジャズプレイヤの「上原ひろみさん」が見事なまでにBLUE GIANT の世界観を表現しています! - 声優のベストマッチ
大、雪祈、俊二の声がメチャクチャマッチしていて、大満足です! - ジャズの情熱を体感
この映画に出てくるジャズは、とにかく激しくて熱い!これを体感できます!
ちなみに演奏シーンのCGについては、厳しい評価の人が多いです。
CGに対する僕の感想は、特に気にならなかったです。
それより、音楽に圧倒された!って感じですね。
©️2023映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©️2013石塚真一/小学館
イントロダクション
原作 石塚真一
石塚は元々本格的に漫画を描いた経験はなかったが、30歳になるまでにやり残しのないように勝負したいとの思いから、28歳のころに漫画家を目指し始め、2001年の第49回小学館新人コミック大賞一般部門に応募し、『This First Step』で入選を果たした。ー途中省略ー
2003年から2012年にかけて『ビッグコミックオリジナル増刊』にて山岳救助を主題とした『岳 みんなの山』を連載。同作は2011年に実写映画化され、2009年の第54回小学館漫画賞一般向け部門、2012年の第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞などを受賞している。2013年から2016年にかけて『ビッグコミック』にてジャズを主題とする『BLUE GIANT』を連載。同作では第62回小学館漫画賞一般向け部門、マンガ大賞2016第3位、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞などを受賞している。日本編である『BLUE GIANT』(通称「無印」)の終了後、ヨーロッパ編である『BLUE GIANT SUPREME』(2016年 – 2020年)、アメリカ編である『BLUE GIANT EXPLORER』(2020年 – )を同誌において連載している。
監督 立川譲
脚本 NUMBER 8
音楽 上原ひろみ
制作に参加したアルバム『THE STANLEY CLARKE BAND FEAT. HIROMI(スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ)』が第53回グラミー賞「Best Contemporary Jazz Album」(ベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバム)を受賞した。
毎年、世界を舞台に約100日150公演のツアーを続けている。
日本人アーティストでは唯一となるニューヨーク・ブルーノートでの8年連続一週間公演を成功させている。
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©️2023映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©️2013石塚真一/小学館
このシーンに泣けた(ネタバレ)
大の演奏を始めて聴いた雪祈が感動で涙するシーン
原作の仙台編を読んでないと分からないかもだけど、仙台編では熱い夏も雪降る夜もひたすらサックスを吹き続ける”大”の初期が描かれています。
雪祈が大の演奏を初めて聴いた時に「あいつ3年間どんだけやってきたんだ」っていいながら涙を流すシーンがあります。
才能もあるけど、大の”努力”は生意気な雪祈を感動させるほどすごいんだ!って感動しました。
そして、雪祈の心の奥にある『ジャズへの深い想い』が顕在化するシーンであり、さらに大をリスペクトして仲間としてつながっていくフラグシーンでもあります。
いろんな意味で熱いシーンでした。
玉田がジャズ好きのおじさんに「僕は成長する君のドラムを聴きにきている」って言われるシーン
大と沢辺の二人に比べ技術的に劣る玉田。
演奏が終わった後も二人の周りには人が集まり、玉田は見向きもされないと思いきや・・・
玉田の成長していく姿を期待して聞きに来てくれていた常連さんから声をかけられるシーン。
玉田にとって一番嬉しい言葉。常連さんの暖かい言葉にジ〜ンとしました。
ソーブルーのアンコール
ソーブルーのアンコールは完全に原作と違っていて、どんな違いなのかは相当なネタバレなので、ここでは詳しくは語りません。
このストーリー変更には賛否両論あると思いますが、僕はこのクライマックスでよかったと思います。(あくまで映画では)
やっぱり最後は圧倒される音楽で締めてほしいですからね!
予告編
何はともあれ、まずは予告を観てください。
↓
まとめ
映画『BLUE GIANT』は、超ーーーーーーー絶におすすめ映画です。
このかっちょいい音楽は是非とも映画館で観ることをお勧めします。
最後になりましたが製作関係者の方々へ
そしてこの記事を読んでくれた読者の方々へ